1 | 野性の眼をした少年 |
ジャラーン。
準備OK!
さあ弾くぞとギターをかき鳴らした福山さん。
いきなりすごい勢いで歌詞カードをめくりはじめる。
「あれ? これじゃねえよ。」
一曲目は決めてきたといって、これかよ〜と嘆きながら目的の歌詞を探しまくる。
どうしても見つからないようで、「ああ!じゃあもういいや。これでやりましょう!」
とちょうど目についた曲にかえるようだ。
そしてカポをつけはじめる。2カポ。
夕飯は借りたCDを聞いて、歌詞カードを読んで、モゴモゴと急いで食べたという福山さんのボヤキとともにギターを調律し、ようやく準備完了。
とおもいきや、キーを確認し、結局カポははずしてしまう。ノンカポ。
キーを声に出してみて、「これでした(汗)」
手作りライブ感まるだしであります。
そんなこんなでようやく演奏はじめる曲は、けっこうリクエストがあったという「野性の眼をした少年」
最近はエレキライブが多かったからか、そういえばこの曲もひさしぶりのような気がします。
それにしてもバスのなかでアレだけ歌ったのに、あまり声が枯れていない。
これは去年までアコギ旅などの過酷なライブに耐えた福山さん。
なにかコツをつかんだのだろうか!?
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2 | ジェラシー |
続いて2曲目をリクエストカードから選びだす福山さん。
一つ一つ見ながら、
「これはホテルに歌詞をおいてきてしまいました・・・、えっとこれはすでにやりました・・・」
あとでやろうとするやつと、却下する分を分けてピアノの上に置き始める。

なにかブツブツ言いつづけてリクエストカードをいじる福山さん。
めちゃくちゃ段取りがわるく、慌てている福山さん。
しかもやろうと思った曲の歌詞カードがないことに気づく。
「えーと業務連絡。歌詞カードのはいったファイルがそちらにあるかと思いますのでもってきてください・・・
・・・って、PAのキタムラさん以外、スタッフの人が一人もいませんね(汗)」
リクエストカード再検索。
「・・・なんだコレは、”ジンギスカン”?」
あ、私のリクエストだ(笑)
ジン、ジン、 ジンギスカーン♪
とジンギスカンを口ずさみながら却下。
本当にネタとして扱われてしまったが(←あたりまえ)
口ずさんでくれただけでも満足であります(笑)
「よし、コレをやっちゃいましょう!」
そして発表された曲名は「ジェラシー」
なに? アコギでジェラシー?
完全に演奏しきるのはフルバンドでも難しいし、中盤部分はできないのですが、出来る部分だけをやってくれるとのこと。
バンドライブでも前半は録音したものにたよっていたのに、アコギ一本でどれだけ再現できるのか?
ちゃんとイントロもカッティングを織り交ぜたリフで再現。

すごい、こんな感じになるんだ!
ちゃんとあのジェラシーしてます。※←あたりまえ
「ジェラシーを、一部抜かしてやってみました」
と、ここでスタッフの方がステージに現れて、福山さんに歌詞カードのファイルらしきものを手渡す。
そしてそれをパラパラとめくって確かめる福山さん。
「見つかったようです。・・・ん?。アレ?こ、これって・・・・?」
せっかく持ってきてもらった歌詞カード。
なにか気に食わないものでもあったのだろうか、ブツブツつぶやき続ける福山さん。
本当にどうしたんだろう?
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3 | オールバイマイセルフ (エリック・カルメン) |
「次はピアノでやっちゃおうかな・・・」
歌詞カードと、マイクを自前でピアノにもっていって、座る福山さん。
ちなみにピアノはヤマハリゾートつま恋が用意してくれたクラリノーバ。さすがヤマハリゾートだ。
「まだたっぷりと時間はありますからね。・・・・・あ、あれ!?」
ピアノの前に座ってからも歌詞カードをパラパラとめくりつづけている。
ようやく目的のものを見つけたのか次の曲の説明にはいる。
「外国曲のリクエストもあり、なんと2回も書いてくれた人がおりまして・・・」
クラリノーバの調子を確かめようとするが、音がピアノになっておらず、いろいろと操作に手間取っているようだ。
ちょうど音が似ていたためか、バッハの「トッカータとフーガ」(鼻から牛乳のアレ)を弾いたりするイタズラ心も忘れない。
「・・・ピアノが(みつから)ない(涙)」
「あった!・・・すみませんでした〜」
ようやくピアノの音に設定できた福山さん。
と、演奏されたのはエリック・カルメンの「ALL BY MYSELF」
ちなみに歌詞はコンピュータでインターネット検索であっさりと見つかったそうです。

CDはもっていたそうですが、難しい個所を楽屋で練習した福山さん。
2回ほど間違ってしまいましたとつぶやく声を自分で打ち消すかのように大声を出し問い掛けてくる。
「CMかなんかで流れてますよね? ・・・だれも答えねえや(涙)」
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4 | こわれた風船 |
「リクエストにない曲ですが、ピアノがあるんでせっかくなので・・・」
本当はアコギだけでライブを行う予定だったそうですが、ピアノを貸してくれと頼んだところ、このクラリノーバが出されたそうです。
機材車がパンクしたとき、もしこれなかったとしても、ここなら楽器は腐るほどあるので大丈夫だったことでしょう。
とくにサイレントはよく見かけました。
本当に廊下やロビーなどいたるところに、サイレントキーボードやサイレントドラムなどが置いてあり自由に演奏できます。
というわけで、リクエストになかったにもかかわらず福山さんがやると言い出した曲は「こわれた風船」

リクエスト曲でなく、自分でいいだしただけに完成度は高かったです(笑)
福山さんのいうように本当に久しぶり聞くような気がします。
私のあてにならない記憶では、前にグレープフルーツムーンで聞いたことがあったような・・・
確認しているヒマがあったらレポを書きつづけようかと思います(笑)
昔はこういう曲をつくっていた時期があったんですが、マクロス7以降は発表する機会がなかったという福山さん。
「そうとうタブついておりましたが・・・叫ぶ男の肖像でそうとう吐き出しましたんでね。」
「こういうのも”趣味”ということでいいかなと思います。」
ということでこの曲は福山さんが趣味で選んだ曲でした。
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5 | 陽だまりの天使 |
次は正真正銘リクエスト曲。
ピースケ(A PIECE OF CAKE)にはいっていた「陽だまりの天使」
もう略しまくっております。
「いとしい君よどうか」あたりからコードミスを連発してしまう福山さん。
焦っているのが見て取れる。
続く間奏では歌詞カードにかくれているものの、苦笑している表情が・・・。
終わるや否や、「ごめんなさい!」
ギターばかりでピアノでの演奏は練習不足だということをいまさらながらに思い出す福山さん。
残念ながら、今回のライブでのワースト曲はこの曲でした。
・・・が、もう、過ぎたことは忘れてジャンジャンいってみましょう。
ということで次の曲は?
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6 | MY SOUL FOR YOU |
「これなら大丈夫でしょう!」
大体ギターで弾いている曲ですが、リクエストで”ピアノで”と限定していた人もいたようなので、めずらしくピアノバージョンのMY SOUL FOR YOU。
MY SOUL FOR YOU・・・。
MY SOUL FOR YOUだって?
この瞬間、バス組ファンの脳裏にはほぼ間違いなく、あの歌詞が浮かんだことでしょう。
「いつまでも わからない俺を」(※レポ前編参照のこと)
福山さんも意識されているのはわかっているのだろう。
また本人もバリバリに意識している。
それを証拠にその瞬間が近づいたとき、福山さんの顔に浮かぶ笑み。思い出し笑いだ。
そして会場に緊張が走る!!
「いつまで〜も〜♪
わすぁらない俺を〜♪」
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・ア、アウト〜! いやセーフ!?
お約束すぎるます!先生!
いやいやいやいや!
違う!きっとこれもサービスの一環なんだ、間違いない!
バスを降りる前にいった福山さんの言葉が思い出される。
「皆が楽しめるためだったら何でもやります!」(福山さん談)
とりあえずこの悪夢のできごとには極力触れずにアコギにもどる福山さん。
アコギを準備していると、再びスタッフの男の子が歌詞カードをもってくる。
「あ、まだあったんだ!」
練習時の混乱(きっと福山さんも焦っていたのだ)で紛失していたり、適当においてあった歌詞カードが多く存在したのだろう。
ここまでやってきて、見つからなかった歌詞カードはそういう運命をたどっていたに違いない。
しかしこれだけ後から追加されてもなかなか見つからない歌詞カードが福山さんの現場の混乱を物語る。
ペラペラペラ・・・
場をつなぐため、ついに禁断のネタを話し始める。
「さっきバスの中でこの(MY SOUL FOR YOU)の歌詞の何回か間違えて、順番を間違えたことがあるという話をしたんですが・・・
言ったとおりになってしまいました(苦笑)」
会場に広がる爆笑。
おそらく事情をしらない現地集合組のファンはなんのことかハテナが浮かんでいたことでしょう。
「”いつまでも わからない俺を”と言いそうになってしまいました。」
ああーバラしてしまった(笑)
というわけでバス組は2倍たのしめるMY SOUL FOR YOUでした(笑)
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7 | 黒い羊(ブラックシープ) |
この曲からは再びアコギでの弾き語りになります。
「歌詞カードがいろいろなところにちらばってしまったため、わかる範囲で歌いたいと思います。ご了承ください。」
という断りがはいった。
曲をはじめる前に、後ろを向いて、コードとおそらくは出始めの歌詞を自分のなかで再確認する福山さん。
満足げにうなづきながら我々の方に向き直る。
・・・と思いきや、しぶい顔になり頭を書き始める。
「2番の歌詞がでてこねえんだよな〜」
歌詞カードをめくり返し探しつづけるがなかなか出てこない。
「もう、これをやりましょう!」
どうやら目についた曲をやることにしたようだ。
カポをつけながら説明をはじめる。1カポ。
「申し訳ない! コレもですね。やるやるといいつつもずっとやっていなかった曲でですね・・・」
「あ!やるやるなんて言ってないか(笑)」
ステージが薄暗く、うまく歌詞カードが見えないためか「(ライトを)バコンと当ててきてください。」と要求するも、すでに全開の模様。
ガマンして弾こうと思った福山さん。
「あ!あげりゃいいんじゃん!」
ふと楽譜立てを高くして目に近づければいいと気づく。
よく気づきました!。
あまりやっていない曲は、歌詞がしっかり見えないといけませんからね。
でもそうすると観客から福山さんが見づらいという諸刃の剣だったりもしますが、私の位置では影響なし!
いやあ、いい席だ(笑)
最初はシングル候補にもなるくらい、最高の出来だと思ったこの曲も、いつの間にか福山さんのなかで忘れられていったという悲しい曲。
「リクエストが来るだろうなと思い、歌詞をコピーしてきましたが、案の定リクエストがきましたのでやってみたいと思います。」
といって選ばれた曲は「黒い羊」
2002/11/30のショッパーズライブで久しぶりに演奏されたまま、次は11年後と本人が宣言した曲です。
一部のファンより熱烈な要望があったので、11年をまたずしてここに実現したのはFCツアーというシチュエーションならではですよね。

というわけで曲も歌詞も、若すぎて歌えないと福山さんにいわしめた黒い羊。
無事ここに復活。
これがまたイントロからかっこよすぎる。
・・・あ、コード乱れた(笑)
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8 | DIAMOND CALLING |
「さきほどマクロス7のCDを借りたお客さん。ありがとうございました(笑)」
後で返しますと断りながら、
「それからケータイの電源(充電器)を借りたお客さん。ありがとうございました。満タンになりました(笑)」
ここまでアーチストに役立つファン軍団もめずらしい・・・のかな?(笑)
いかに福山さんが準備もそこそこにこんかいのFCツアーに挑んでいるか、そしてFukuyama Fireの収録などで忙しいかがわかります。
ということで、借りたCDからコピーした曲を演奏。
これまで一度も生では聞いたことがありません。そもそも関係者以外で聞いたことがある人なんているのでしょうか?
本人に完全に忘れ去られていたマクロス7のハードなナンバー「DIAMOND CALLING」。
CDできくより、福山さんの生歌のほうがかなりカッコいい。
昔のバサラ声よりもいまの福山さんの年輪を重ねた声のほうがこの曲にあうということだろうか。
アコギの弾き語りに実に合うということか。
とにかくCDより良い。そう感じました。
すみませんFCツアー不参加者のファンの皆さん。
私は幸せです。
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9 | GOOD-BYE |
次の曲もほとんど忘れ去られた曲。
この曲もほとんどやったことがないということでリクエストに応えてくれるという福山さん。
「さっきCDを聴いてイントロを覚えたんですが・・・」
歌詞とコードを再確認し、「ではいってみたいと思います」
ジャージャン♪(ピタッ)
2ストロークで終了(笑)
・・・ではなく、ちょっとチューニングの狂いが気になったようだ。
ギターのチューニングしなおしのためMCが再開される。
「いったい何曲目なんでしょうかね?」
通常はPAの方に、1曲目何々だから 照明はコレコレといったように決めてからライブを行いますが、今日は何にも取り決めがない。
そのため、いま自分が何曲歌っているかも把握できていないのだ。
「バスでも歌ってきましたし、トータルで何曲歌ったか後で教えてください。
自分で自分を誉めたいと思います(笑)」
大体曲目をメモっているファンが存在するもので、無事何曲目かは福山さんに伝えられることでしょう。
「僕がマクロス7で歌った曲は30曲くらいで、チェ・・・チェ・・、チエ・カジウラさんが歌った曲はその半分くらいなんでしょうか?」
チェッチェッコリ、もといチエ・カジウラさんの名前を出す福山さん。
30曲があっているかどうかはわかりませんが(調べる気なし^^;)、福山さんがそれらマクロス7曲のタイトルだけ見ていって自分の歌った曲かどうかを判断したとき、これが自分の曲だと分かったのはごく最近のことらしい。
そんな忘れ去られた曲。そして今なお忘れられていたかのように演奏してもらえない曲。
ようやく演奏スタートです(笑)
カッティングを織り交ぜてイントロを演奏する福山さん。
というわけでマクロス7から再登場「GOOD-BYE」
歌いきって満足げな福山さんに対して満場の拍手が起こった。
「DIAMOND CALLING、GOOD-BYE、マクロス7の中ではかかっていたのかな?」
最前列の席の人たちの観客の頭がいっせいに横に振られる。
面白い(笑)
きっと最後列、ひいては一番後ろにいるであろうABEさんは、もっと面白かったのだろう。
「・・・かかってないと、ありがとうございます。」
照明が福山さんにあたっているので観客はシルエット状態。
今回YES、NOのジェスチャーをわかりやすくおこなってくれたのでありがたかったそうです。
究極は上半身全体で揺れろというわけですね。
マクロス7の曲は本当に忘れてたものが多いということで、FUKUYAMA FIREを作るときは片っ端からマクロス7のCDを聴いてみたそうです。
それで選ばれた曲目は、選曲が意外だったという話もでていることを福山さんも認識しているようで、選曲基準の話も聞けた。
・いつもやっている曲
・何回もやってきた曲
・これ以上いじくりようがない曲
これらははずして、やったことがないような曲を中心にチャレンジとして選んだのがあのラインナップだったというわけです。
「Liveの曲が3曲くらいはいっていて、手抜きじゃねえかと言われるんですが。14曲もはいっているんだからイイじゃねえか!って感じなんですけどね(苦笑)」
前にも日記で書きましたが、Live Versionは曲目からすべてゼロになれツアーでまかなえるのでそこらへんが使われているんだろうと思います。
新たにLiveアレンジという形での収録だったら嬉しいのに。
とはいうもののゼロになれツアーはこれまで行ったツアーライブのなかでも私的にベストな内容だったので、一部でもその音が再現されるならそれもいいかなと思います。
もっともそのベストという中にはTシャツのデザインが多大に含まれているのも事実ですが(笑)
長らくファンとして過ごしてきた大多数の人にとって、大多数の曲はもうやっているだろうとツッコミがはいりそうな気もしますが・・・。
とにかく福山さんが厳選した曲目です。
ベスト的な曲目ではなく、チャレンジの曲目。やりつくした曲もニューアレンジが楽しみな一枚になりそうですね。
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10 | キングゲイナー・オーバー! |
「これはアコギで歌ったことはおろか・・・ゲフン!」
急に咳き込んでしまう福山さん。
「リハの時までは声はバッチリだったんですが、これで50曲(※)くらいだと思うんで、流石にきびしいんですが」
※正解はこの曲で35曲ほどになりますが、リハでも何曲か歌っているはずなので50曲という表現になったのだと思います。
「これをアコギでやってしまうあたりが、いかにもファンツアー。そういう雰囲気を感じていただけたらなあと思います。」
確かに福山さんのいうとおり、ファンは聴きたいと思っていても、こういう曲をライブでやろうなんてなかなか思ってはくれませんからね。
福山さんの言葉を借りれば「福山バンドでは楽器の数も足りないし、技術的にも難しい。決して嫌っているわけではありません。」ということです。
「たまには手拍子いいすかね?」
というわけでアコギで試しに弾いてみたら一番までは歌えたので実現。
イントロは出来ませんとのことで、ただのストローク。
そこから想像できない曲が飛び出した。
「キーング! キーング! キングゲイナー!」
福山芳樹の名(一部「福島芳樹」の名でしたが・・・)を一躍、世の2チャンネラーに知らしめた「キングゲイナー・オーバー!」
この曲をアコギ弾き語りで演奏だ。
もちろん座りながらもモンキーダンスの手は忘れない観客がステキすぎる。
「おお(モンキーダンス)ありがとう!」
客席をあかるくしてもらえるようにスタッフに頼む福山さん。
「・・・いいかなと思ったんですが、異様な雰囲気ですね(笑)」
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11 | 今を生きる人へ |
「最近は買い物やビデオレンタルでしか行っていないショッパーズでこの曲を一番やったと思います。絶対この曲を一番やりました。」
記憶がほとんど某T氏だのみになっている福山さんがここまで豪語するのならきっと一番やったのでしょう。
「ハモりは・・・大丈夫だと思います。」
というわけでショッパーズで一番やって、しかもハモリが大切な曲。
「今を生きる人へ」を演奏。
ハーモニクスを合間に入れながら歌う福山さん。
なお、福山さんはCDでご自身が歌っているパートではなく、ちゃんとメインパートを歌っていました。
福山芳樹バージョンの「今を生きる人へ」
個人的に私とある方にとっては大切な思い出のある曲なんで、ハモリをいれたくてしょうがないんですが・・・。
もちろん、私がハモったら福山さんの歌、全てを崩してしまいそうなんでやめておきました(笑)
ところどころ歌詞がすっとびまくっていましたが、一部だけでなく、全てラララだけで歌ったほうがこの曲は雰囲気がでるかもしれません。
「古屋がつくった曲で”今を生きる人へ”でした。古屋がリードボーカルをやっていたのですが、私が覚えていたのはハモリとギターだけでした(汗)」
3番のところで歌詞がわからなくなった様を再現して歌ってみせる福山さん。
「あ、き、ら、めないで〜♪ ・・・って、歌詞なんでしたっけね?」
「ええ、すみません。遠くの空から古屋に一応謝っておきたいと思います。」
この曲はショッパーズに出はじめたころ、代表曲がこれくらいしかなかった時のもの。
まだシングル盤を出したばかりの売り出し中、こいつを売るためだったら「身体でも売る」といった感じでショッパーズで売りまくっていたそうです。
本当に歌いまくっていたらしく、一時横須賀ショッパーズの売上トップだった月間もあったらしい。
なお、ショッパーズライブについてはタイミングが合わずに最近は実現していませんが、またぜひやりたいと思っているそうなので、期待して待っていましょう。
私も大、大、大期待中です!
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12 | To Heart |
1カポ。
「この曲は割と最近までやっていたんですが、リクエストがきてしまった・・・ではないですね。リクエストがきたのでやってみたいと思います。」
言い直すのは私がやるみたいなくだらないギャグではなく、言葉遣いには割とうるさい福山さんがリクエスト者に気をつかったためなのでしょう。
「・・・あ!その前にですね!」
すぐに演奏するかとおもいきや、急に思いついたかのように声をはりあげる。
「あ、やっぱりコレを歌ってからにしましょう。 む、ね、が、こんなに〜♪」
直後に歌いだしたのは「To Heart」
ヒロシです。気になって歌に集中できません!
「これはご存知のとおりマクロス7の・・・・・・・・(きょろきょろ)」
(観客)「ラブソング」
「そうそう! ラブソングって2曲あるんだよね!・・・・・・(そわそわ)」
(観客)「チエさんのと・・・・福山さんのと・・・」
「ありますよね!2曲ね!はは、タイトルだけ見て間違えました(笑)」
この曲はハミングバージョンを石川さんに歌詞を書いたものなのですが、曲自体はものすごく古いそうで
・(はきつぶしたくつのよう) → 高校3年生
・(むねがこんなに) →高校1〜3年
・(なぜかわいてる) → 「Bmたべ!」と作ったのが35を過ぎてから(笑)
当初はサビの「胸がこんなに〜♪」までしかなかったそうで、曲のストックはしておくものだと福山さんもしみじみ。
曲のストックの話つながりで
「ちょっと話していい? このまえJAM Projectのギター河野ちゃんの家にいったんだけど」
SKILLの展開が七つくらいある曲なのですが、最初のロック的な曲を6回手直しするなど長い時間をかけたそうですが、
「I Can Fly! とか ターンタタンタン♪(冒頭のアレ)とかの小技というかネタはストックとして、いざというときのためのコケオドシ集みたいなものがあるんですが。」
JAMの仕事はいってから河野さんのコケオドシのネタ集がすべて使い果たして俺は抜け殻だとぼやいていたそうだ。
「JAMはそういうところは、容赦なく絞りとるようなそんなプロジェクトなんですが」
福山さんはまだ一曲くらいしか搾り取られていないそうですが、「声は散々搾りだされたような気がしますね(笑)」
というわけで一部のメロディが昔のものだという曲もあるので、今高校2年ときとかいっても、後でその時期は適当になってしまうかもしれないとあらかじめ断る福山さん。
「いずれ19歳の浪人時のときとか、中学のころとか、しまいには5歳のころにつくったとかいいだす老人になっているかもしれません。」
「それはウソだということをあらかじめ言っておきますね(笑)」
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13 | 大きな木になりたい |
「ビックリしたんですが、一番リクエスト多かった曲がこの曲です。一応歌詞もってきてよかったなと思いました」
「・・・でも歌詞カードが見当たらないんで、ちょっと時間ください。30秒間です。」
といいつつ、札束を数える銀行員のような速度で歌詞カードのファイルをめくり始める福山さん。

30秒後、歌詞カードは見事みつかりませんでした。
何かを悟ったかのような晴れ晴れとした顔を上げる福山さん。
もう譜面台はどけてしまう。
そういうことですか(笑)
「え〜。”今生き”以上に間違えるかもしれません。明日もあるので、もし今回がめちゃくちゃでもちゃんと歌詞を用意してやり直しますので・・。」
無事歌いきれたらOKとのことで、栄えあるリクエストナンバー1「大きな木になりたい」。
3番にうつろうというあたりで完全に歌詞が飛んだ福山さん。
ストロークをしながら、ステージ前にでてきて観客に、「次の歌詞なんだっけ?」
(観客)「雨が降り続いたら〜」
ちなみにリクエストナンバー1といっても半数は某氏の陽動による組織票だったらしいのですが、それでも半数はちゃんとリクエストされたもの。
組織票がなくても上位にはくいこんだはずです。
ところで、なぜ組織票がはいったかというと、この曲はソロ後はほとんどやってないそうで。生で聴くのは本当にレアなことのようです。
ショッパーズのギター戦隊ストリートライブでは歌っていた人が多かったので、けっこうやっているものかとばかり思っておりました。
福山さんは最後まで「なんでこの曲がリクエストナンバー1だったんだろうな?」と不思議顔でした(笑)
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14 | 夏色の夜 |
「残り3曲+αとなりました。マニアだから許される・・・許されているかどうかはわかりませんが・・・内容ですが今後精進してですね、
頭の良い大人になりたいと思います。」
ここからは趣味に入ると宣言する福山さん。
リクエストにはなかったが、あまりやる機会がないのでこの歌もやりたいと演奏したのは「夏色の夜」
福山さんも
「今の季節にぴったりの曲でした。」
いやー。このまだ肌寒い夜にはピッタリです(笑)
「・・・そんなわけないっての。」
「自分で言ったギャグにつっこみをいれておかないと、いつか「本当にボケているんじゃないか?」と疑われるかもしれませんからね(笑)」
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15 | 水玉のカバ |
ライブも終盤。あらためてリクエスト用紙を整理しなおす福山さん。
これは手拍子。これは手拍子じゃないとよりわけていく。
「これもリクエストにあった曲で、先に手拍子じゃない方の曲をやってみたいと思います。」
なかなか曲に入れないようで、ギターのボディを叩いて長々とリズムを取りつづける。
ようやく歌いだしたのは「水玉のカバ」
そう!この曲は手拍子なしなんですよ。
だからアコギ旅で手拍子された人がいたとき不自然に感じた私、そして貴方は正しいのだ。
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16 | 真白にかわれ |
カッティングで手拍子を要求する福山さん。
だんだんとテンポをあげて「もっと早くしていこうか!」
満足いくリズムができあがったのを確認して歌うのは「真白にかわれ」
ソロ後、初めて新曲らしい新曲として聴いたあのショッパーズライブの感動は忘れられません。
あ!そのとき一緒に演奏されて、その後生ではやっていないだろう「誰かが君をまっている」もリクエストすればよかった!。
その時は久しぶりで福山さんも曲名を間違えたのか「誰かが君をまっている”から”」と説明していたなあ。
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17 | 月のささやき |
「結構長丁場で、レアな曲集に耐えていただきありがとうございます。本当に大丈夫なのでしょうか? 門外不出にしていただきたいと思います。」
どうせ出すならもっと良いものをといいつつピアノに移る福山さん。
残すところあと2曲。
演奏されたのは更けていく夜にぴったりな「月のささやき」
長いライブを経て、かすれた声が妙にマッチ。
ああこれでもう終わるなあと「蛍の光」のように寂しさを感じながら聞きほれる観客。
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18 | この空の下に君がいるから |
「ヘビィなライブに付き合っていただきありがとうございました。これが今回のツアーのメインのひとつなのかな?」
ここで福山さんから重大発表がある
「ここに私が使うマイクがあり、そしてそこに客席にむかってマイクが二本たっています。」
なんと最後の曲を録音してしまおうとのことらしい。
・・・といってもライブの中盤あたりで、スタッフの人が福山さんに録音云々の紙を手渡し、反射的に福山さんがそれを読み上げていましたのでおどろきは1/2なわけです(笑)
「この歌を最後に(観客も)歌うかどうかというのは論議のまとになっていることもあるようですが、今回は歌ってください。」
「これを録音したCDは、今日? ・・・いや後日かな?」
とABE氏に確認をとる福山さん。
(ABEさん)「郵送〜」
「はい、というわけで後日『郵送〜』だそうですので」
郵送の個所でABE氏の言い方を真似する福山さん(笑)
というわけで今回みんなが歌ったものを録音したものはCDに焼いて後日郵送するとのことなので楽しみです。
※今回の参加者のみだと思います。
後日このCDがファンクラブ会員限定で別途発売されたらきついなあと思いつつ収録スタート。
「みんなの方が歌詞をしっているし、ところどころフォローをいれますんでで」
会場の照明が客席を照らし、福山さんからも客席のファンの顔が見えるようになる。
「ああ、このほうが楽でしたね! このままでお願いします。」
ハミング時代でも2回ほどやっていたという観客参加録音。
私はそのときはファンではなかったのでわかりませんが、当時はカセットとかだったのでしょうね。
まずは福山さんのギターの音に合わせて声だしの練習。
準備完了!
さあ「この空の下に君がいるから」を全員で大合唱だ!

ファンはこういうときにこそ歌うべし。
もちろん、私もがんばって歌う。花粉症のマスクもこのときだけははずしましたよ。
録音の手前、福山さんも慎重に歌詞(※)をなぞっていく。
※歌詞カードではない。
1番の最後で「明日への歌を」を「いつまでも想っていると」と間違えそうになった福山さん。
みんな「あ」までは出ているのもの、福山さんに合わせるべきかどうかの迷いが生じて一瞬歌がとまる。
福山さんが歌えばそちらが正しい歌詞。そのスタンスは福山さんファンとしての嗜みでもあります。
とはいえ、福山さんの歌がとまってしまったので(笑)
私をはじめ、幾人かはアコギ旅で散々鍛えられてましたが、これはなれていない人も多かったようで、けっこう自信なさげでしたが、I LOVE YOU♪では後追いコーラスを入れる観客。
「とれた?」
すぐに聴けるということで、会場にさっきの録音が流れ始める。
「はいってますね〜 これを ”歌詞の間違えをただすことなく”CDにして送ります。」
月末には会報と一緒に送られてくるとのことで、恥ずかしくも嬉しく楽しみです。
会報がおくれている話などをしているうちに、流れている音源が例の歌詞間違え個所にくる。
「そういうわけでですね! ああ〜 うう〜 ああ〜」
大丈夫、しっかり聞こえました(笑)
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