今回は宿泊なしでの遠征をもくろんだため、移動手段は車。
僭越ながら私の(家の)車を提供させてもらっての宇都宮紀行。
行きの運転はナビだよりの私。
東北自動車道は初めて乗りましたがなかなか快適な道路で実に眠気を誘いました。
隣に乗り合わせた某T氏のマシンガントークがなければ、途中で仮眠をとっていたかも。
湾岸線から行くコースをとったのが正解したのか渋滞もなく3時間で到着。
地図を見るとVOGUEの場所は東武宇都宮駅のすぐ隣。
ナビの案内も終了し、周囲を見回すとT氏がすごいもの発見。
『福山芳樹』の文字がでかでかと張り出されている。
いつもは申し訳程度の手書きの張り紙がされていたので、こんな光景は初めてだ。
間違いない。すぐさま車をUターンさせてそこに向かうと、すぐ隣には駐車場への入り口があり車が連なっている。
その後ろにならび、日本人らしく前にならえで私も続けてそこに進入して駐車。
駐車しようとするも値段は1時間700円・・ボリ過ぎです。
※
※ボリ過ぎ
もともと百貨店で買い物時の駐車場なので買い物しない人には高めの設定になっています。
しかも営業時間終了が21:30。
ライブの終わりにまにあうか実に微妙な時間帯。
いったんはそこに駐車するも、ライブ会場付近を歩き回るとすぐ近くに1時間100円という激安駐車場発見。
あたりまえの様に満車状態だが、若者が精算機の前の操作している。
すぐさまボリすぎ駐車場をめざす。
ちょっと停めただけで700円もはらうのは納得いかない気もしながら激安駐車場に到着。
1台分のスペースが見事にあいており某T氏が場所とりのために立っていてくれた。
これでライブ終了までいても千数百円。安すぎです。
あとで地元宇都宮のファンであるハルさんに確認したところ、倍率が超高人気駐車場とのこと。
ラッキーでした。
入り口でOPENを待っていると、続々と人があつまってくる。
すでに20人程度が待っている状態。
18:00をちょっと過ぎてようやくOPEN。
チケットの番号で10人づつ階段を下りてVOGUEに入る。
私は一桁だったので第一陣として突入だ。
ドリンク代を払いながら店内を見ると、イスが配置してある!
今日は快適にライブが楽しめそうだとこの時点では勘違いしておりました。
本日のライブはオープニングアクトとして2組のミュージシャンが登場。
まずは地元のミュージシャンの2人組み「サイコ」
そして私の地元神奈川は湘南からのミュージシャンで福山芳樹バンドのベーシストでもあるてつろうさん。
サイコさんのレポはライブ中もメンバーに話かけるなど、盛り上がっていたファンの方にまかせるとして、てつろうさんのステージはちょっと紹介すべきですね。
てつろう Stage セットリスト
1 | このまま・・・ |
静かに登場し、自己紹介代わりにこの一曲。
金曜のコロラドライブから3日連続となる今日。
声の通りは先日の湘南台のおたのしみ市ライブより良いくらいでした。
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2 | Rainy Day |
カッティングからRainy Dayのイントロ。ここではじめて自己紹介。
演奏後はいつものセリフ。
「聞いてくれたみんながちょっと優しい気持ちになるような・・・」
宇都宮ライブは今回初めててということで宇都宮の方々にてつろうさんの歌が届いた瞬間に立ち会えたわけです。
感無量。
つづけて12月3日の湘南台におけるてつろうバンドライブウインターコンサートの紹介の告知。
「絶賛・・・」発売中と続けたかったのですが、チケットの物販を行うということを強調したかったのか
「絶賛持ってきていますんでヨロシク!」
とおかしなセリフ回しに・・・
まわりからはほのぼのとしたてつろうさんのMCに笑いが漏れる。
おそるべしてつろうワールド。
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3 | 最後の荷物 |
てつろうさんの実体験から作った曲ということで「最後の荷物」を演奏。
ちょっとした個所で「夜をおいむょぅせながら・・♪」とてつろうさんには珍しくミス。
やっぱり初の宇都宮ライブということで緊張していたのだろうか?
その後は透き通る声で完璧。
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4 | 風の瞳 |
後日栃木放送のラジオ番組に出ることを告知しながらハープを首にかけるてつろうさん。
恒例の風の瞳。
そういえば、先日湘南台で喫茶店前で雨宿り中にお話できたんですが、
「風の瞳」は草原に吹く風というよりも砂漠に吹く風のイメージがあると失礼な事を言ってしまった!
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5 | きみの詩 |
やっぱり締めはこの歌。
3連譜のイントロで「今日ここにきてくれたお客さん一人ひとりの歌」である「きみの詩」を演奏。
最後まで歌声に乱れはなく、この歌では声も最高に通って聞きなれた私も満足。
オープニングアクトとは言え、てつろうさんの真骨頂はここにあり。
おそらく今回の物販でCDもたくさん売れただろうなー。
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以上二組のライブが終了後は福山さんたちの登場。
「はい!おまたせしました!」
福山さんが手に持ってきたギターはいつものCAT'S EYESではなく福山芳樹のニューウェポン。
カッタウェイなのでハイポジを使いまくるソロでも安心の親切設計。
TACOMA DR-16Cだ!
本日のステージ衣装はオレンジが眩しいシャツにいつものラッパズボン。
シャツは先日のバンドライブ、L@N赤坂で着ていたもののようだ。
L@Nでは福山さんがほとんどみえなかった私ですが、こんかいは一番前の席だったためバッチリ拝めます。
福山芳樹 Stage セットリスト
1 | 真白にかわれ |
わん、つー、スリー・・・。
今井さんと目配せしながらカウントをとり、スタート!
まずは新アルバムから一番勢いのあるナンバーで盛り上げを図る福山さん。
エレキライブならマクロス7からの選曲もありですが新アルバムの宣伝もかねたこのライブ。
無難とはいえ最適な選曲かと思われます。
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2 | しあわせの涙 |
C→Dへの激しいストロークのイントロ。
しあわせの涙だ。
すぐさま、しかしまばらに始まる手拍子。
「手拍子するならもっとはっきり打てー!」
きっちりとした正確のA型には耐えられない手拍子だったようです(笑)
私も意図的に音を強く出したのは言うまでも無い。
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3 | NIGHTINGALE |
ここで初めて挨拶。
「ああ息が切れる・・・(;´Д`)ハァハァ」としばし息を荒げる福山さん。
今回はアコースティックのツアーということで「しんみりと・・・・(前2曲を思い浮かべ)いってねえや」
まあいきなりノリノリの曲ばかりでしたからね。
「(アコギ旅といっても)今日はバンドを呼んいます。」
振り向く先には今井クンの輝く笑顔がポツンと一つだけ。
「ひとりしかいねえや(汗)・・・じゃあ次の曲」
紹介なしですかい!
もちろん福山流のイジリなのですぐさま紹介。
ギターを鳴らしながら「今井隼です!」
ただDのコードが気に入らなかったのか「こっちの方が良いかな?(ジャラーン)...か、悲しいな」
Dmは切ないです福山さん!
「コレ!コレはいいかな?」
納得いかないらしくポジションを上げたDmでサスペンスタッチな音を演出したりしているうちに今井クンが爆発
「帰っていいすか(怒笑)」
そんなわけでMCの内容とはうってかわって息の合ったNIGHTINGALEの演奏。
そういえば今回アコギ旅も初日ということですが、福山さんの声の調子はというと
「調子いいと思うでしょ?でも花粉症なんですよ(涙)」
お大事に・・・。
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4 | 夢の道 |
久々に聞いた夢の道。
やっぱりこの曲のギターソロは良い。
福山さんもソロプレイはディストーションをかけまくりでアコギライブらしからぬかっこよさ。
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5 | 花ざかりの街 |
いままでのバンドライブと違ってアコギライブだと機材の搬入がすくないので戸惑っているというMC。
「重いドラムとかを下ろす作業もいい準備運動になる」
いつも元気な福山さんらしいMCに会場からも笑いがもれていました。
というわけで福山さん曰く「今の季節にピッタリな曲」ということでこの曲を演奏。
春の曲ではなかったんですか?という会場からの突っ込みまじりの笑い声に
「今も花さいてるだろー?セイタカアワダチソウとか。こいつの花粉がいけないんだよ」
セイタカアワダチソウに恨みをこめて歌われた花ざかりの街。
いろんな意味で心がこもっていました。
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6 | 冬 |
「次の曲は季節を通り越してますね」ということで演奏された冬。
前曲のMCで福山さんの脳内季節は春になったようです。
ちなみに今回のライブツアーは「秋のアコギ旅」だということにご注意ください(笑)
演奏後のMCでは冬のレコーディング秘話も少々。
この曲を自宅レコーディングしていた福山さんの家にてつろうさんが貸していたベースを返してもらいに来たので、そのままベースを弾いてもらったらしいです。
なのでこの曲は叫ぶ男の肖像のなかでてつろうさんがベースを担当している唯一の曲なのです。
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7 | 星の手紙 |
「廃盤のアルバム”タイムレス”で当初シングルカット予定だった曲です」
前回のショッパーズでこの曲のアウトロの続きを補った完全バージョンが演奏されましたが、今回も引き続き完全バージョンで演奏。
「ここまでくどくやることはほとんどない」と言っていたような気もしますが。
演奏後さっさとステージ脇に引っ込む今井クン
「ピアノ演奏よかったですね・・・ってもう居ねぇや(苦笑)」
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8 | 八月六日 |
ひとり取り残された福山さん。
トレジャーハンティングツアーでのバンドライブでも同様な状況がありました。
そのときにも歌われたのがこの曲でしたね。
演奏後にチューニングで曲名を紹介した福山さん。
「八月二日でした」と聞こえたのは私の気のせいかな(笑)
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9 | ガラパゴス |
後日UPされた今井クンの公式サイトの日記をみると、この曲が八月六日の前に演奏される予定だったそうです。
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10 | MAD MACHINE |
今井クン再登場。
今井クンの簡単な紹介と、その関係でてつろうさんも今井クンも福山芳樹バンドのメンバーということで
「ドラムを除いてメンバー3人がここにいるわけです。恐怖のバラ売りですね(笑)」
アコギ旅のために買ったという、今日デビューのギターTACOMA DR-16Cを紹介。
どうやらライブまえにピックガードを買ってきたことを思い出し、ステージ上で貼り付ける福山さん。
ベッコウ柄のいわゆるマーチンタイプによく使われるもの。
最初はサイズが違う(今井クン「それしかサイズがなかった」)とかぼやきながらも、ギターを手に取ってみて「良いですね」と満足げ。
※やはり気に入らなかったようで後日別のピックガードに代えたそうです。
今日のマッドマシンは赤さが微妙にたりなかったような気がしますが、まずまずの出来。
それにしてもステージで弦を張り替える人は見たことありますが(それも福山さんだったか^^;)、まさかピックガードを貼り付けるとは!
色々経験させてもらってます(笑)
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11 | JULIA |
失恋の歌(?)という紹介でジュリアを演奏。
演奏後のMCで公式HPで今回のツアー日記を書くことを紹介。
「どこまで続けられるかわかりませんが。今井も書くんだよね?」
「ええ、私の方は任せてください!」
「俺のも頼むよ〜」
「僕が書くんですか!?」
その後日記は続けられたかどうかは皆さんがよくご存知かと(笑)
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12 | FLY AWAY |
「手拍子とかすきにやってくだい」
無責任きわまるMCですが、この曲がはじまったら手拍子だろうが「FLY AWAY」コールだろうがなんだってやります。
福山さんがサビで「限りない自由へ」を二回つづけようが問題無しです(笑)
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13 | まだまにあうさ |
続けてまだまにのイントロから「歌ってくれぇーーーーー!」
シャウトしながら「まだまに」コールへ。
FLY AWAYもそうですが、今回のライブでは今井クンがマイクを通してコールをしてくれるので会場の声が小さくても、ノリが悪くても安心?
もちろん今回の会場の盛り上がりは初日にしてはよかったですよー。
もっともライブ慣れした関東方面のファンが多くおしよせているからかもしれませんが。
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14 | この空の下に君がいるから |
福山さんは宇都宮は今回で2回目。
以前この宇都宮に楽器屋のイベントで来たときにはギョウザを食べて帰らなかったのが心残りだったので、今日は絶対ギョウザを食べると決意しているとMC。
ギョウザを食べる量が日本一ということからギョウザの店が増えてギョウザの街になったという楽屋で仕入れたマメ知識を披露。
へぇ〜そうだったんだ!
口がギョウザになったといいながら水をのんで気をとりなおし「この空の下に君がいるから」を演奏。
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Encore
1 | ANGEL VOICE |
アンコールのお礼を言いながらANGEL VOICEのストロークをはじめる。
ANGEL VOICEを生で聞きたくてここにきている地元の方も多いとおもいます。
アンコールまで待たされたファンはここで涙をながすのではないでしょうか?
今井クンのピアノが随所でANGEL VOICEを装飾するのでそれが雰囲気をまた盛り上げるわけです。
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2 | ねここしゃん |
「最後コレやらなきゃね!」
「よく今日のお客さんラッキーだったねというアーチストいるけどあれ嘘だからね。どこでも言ってるからね」
「でも今回のお客さんは本当にラッキーだ!ねここしゃんやる日だから!」
ねここしゃんをやる日がなんでラッキーなのかは痛いホドよくわかります。
俺らはラッキーだーーーー。
まずはねここしゃんの掛け合いの練習からスタート。
そのかいあって本編でも客席の声がよくでてました。
今井さんも福山さんのかわりにコールを担当したりで楽しい掛け合いでした。
後半は「声の気合が入ってないな」ということで、福山さんの指令により全員起立。
固いイスも腰から尻を間断なく責めつけてくるわで、FLY AWAYの時から立ち上がりたい気分だったので助かりました。
ソロ演奏途中でギターケーブルのトラブル発生。
なんとか復旧させようとエフェクターボードのケーブルを点検し始める福山さん。
結局ギター音が諦めて今井クンのピアノ一本での演奏に。
福山さんはギターをステージの壁に立てかけて、マイクをスタンドから取り外しハンドマイクで歌いだす。
JAM Projectの経験がこんなところで生かされるとは(笑)
最前列にたっている人にマイクを向けて「ギョウザくったか?」
なんて聞く福山さんもはじめてみました。
出身地をたずねて、皆がみんな「東京」と答えて、複雑な顔の福山さん。
私に聞けば「神奈川」と応えたのにね(笑)
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ねここしゃんが終わってもなりやまぬアンコールの手拍子に再度登場する福山さん。
「もうネタがないんで許してください(汗)」
平謝りに頭を下げる福山さん。
ねここしゃんといい、いろいろとめずらしいものが見れた今回のライブもこれで終了です。
福山さん、今井さんお疲れ様でした。
そしてVOGUEの快適とは程遠いイスに苦しめられた観客の皆様お疲れ様でした(笑)
○本日の福山さんへ
MCの随所で花粉症だとぼやいていた福山さん。
その原因だと言っていた
「セイタカアワダチソウ」
私も花粉症にはくるしめられてきたのでチョット調べてみました。
どうやらこの植物。
確かにこの時期多く花をさかせるそうですが、花粉を飛散させることはしないそうで、いわゆる冤罪。
かつてより花粉症の原因と疑われたことがある、ある意味かわいそうな花だそうで。
そういえばこの花に恨みをこめて歌った「花ざかりの街」。
以降のアコギ旅ライブでは一度も歌われることがありませんでした。
原因は声の調子で歌えなくなったということでしたが、
振り返ってみると
セイタカアワダチソウからの抗議だったのかもしれません(笑)