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◆2003.04.20◆ WILD VOX ライブ 東京FMホール アースディコンサート - BACK TO THE NATURE


4月20日といえば去年も東京FMホールでアースディコンサートがありました。
「5月病を間近に控え、ドキドキワクワクの新入生、新入社員もここで癒されて5月のゴールデンウィークを乗り切ろう!」
というイベントであるというのは私の妄想ですが、
とにかく健康になろう、しあわせになろう、癒されよう、という

「それ絶対やばいセミナーだよ。
高いツボとか買わされるからやめとけって!」

と事情を知らない友人から真剣に止められそうな企画内容であることに間違いはないと思います。

というわけで実際去年は本当に癒されてしまったアースディコンサート
WILD VOXライブを中心ですがレポートスタートです。



今年もアースデーコンサートに無事参加することができてうれしい限りです。
JAMプロジェクトや、ソロアルバムの収録に忙しい福山さんのことなので、今回のWILD VOXのライブは少ない機会となっています。

感じるか感じないかの小雨の降る中、去年と同じくTOKYO FMホールへの道を進むわけですが、
去年は迷い迷った道も今回はスイスイ。
予定通り30分前に到着することができました。
今回は雨も降っているためか、外で長い時間待たされることもなくホール出入口前の
踊り場で待つことができました。よかった今回は風邪ひかなくてすみそう。
そんなわけでざっと見積もって12人くらいしか並んでないです。
去年はもっと並んでいたので今回も覚悟してきたんですがぜんぜん余裕です。
でようやく開場の時間になりチケットを見せて入場。

チケットを渡したときに、チラシや水入りのペットボトルをもらえました。(重い!)

「ハーモニーウォーター」という怪しげな水ですが、蘇生エネルギー情報水という説明がさらに怪しさ爆発です。

で順番に中に入っていくも開場内部の準備にまだまだ時間がかかるらしくまだホールには入れない様子。
スタッフの方が「お茶やクッキーも用意してあります。まだ時間がかかるのでどうですかー!」
と呼びかけても崩れないホール入り口前の列。
みんないい席を取ろうと必死です(笑)

私はといえば渇きに耐え切れず、同年齢の某T氏と「いいのう若いもんは、わしら歳とるとああいうパワーはないのう」
などと行列を尻目にお茶コーナーへ向かうのだった。

どれも健康によさそうなものでお茶は、オーガニックティー、たんぽぽコーヒー、黒豆茶などがありました。
ちょっと眠かったのでたんぽぽコーヒーをチョイスしてすするが・・・ノンカフェインですよねやっぱり^^;

お茶やおクッキーなぞを楽しみながら会場のオープンをまつこと数十分。
ようやく開場になりました。

みんな意気込んで入り口前に烈を作っていたわりには回りのことが見えていなかったのか。
全然せきとり争いなんて・・・一部ありましたか^^;
たいして席もうまらず、私も余裕で前席の中央部を陣取ったりしてました。
実は皆が並んでいる列を外れて、お茶コーナーの奥にもう一つ、というか全部で3つの入り口があり。
そのうちの出入り口に近い1つの扉だけが列をつくっていたわけで、私と某T氏は真中の扉の前で茶をすすっていたわけです。
年寄りは年寄りなりに道は開けるんですね(笑)

ただ私が選択した席からはライブ中、福山さんの譜面台で演奏がぜんぜん見えないのが残念であります。

黒い壁

というかあの譜面台ゴツいにも程があるんですが!
古いですがゼビウスのバキュラなみです。
そういえば!だれですかザッパー256発で壊れるなんてデマを流したのは!
壊すためにはスーパーザッパーを待つしかありませんでしたよ。

さて話題が90度ほどそれたところで席について待つことさらに30分。

いきなり暗くなる会場、事前に演出で会場が暗くなるよと教えてもらっていたにもかかわらず本当に暗かったりします。
前日の寝不足もあり(男の子なのでなにかと準備があった。ちなみに心の準備ではない。)眠くなりそうな予感が。

というわけでWILD VOXのライブ開始・・・というのは後のお楽しみ。

まずは牛島さんとそのボイスセミナー受講者によるコンサートがありました。
今回その詳しい内容(コツは自分にささやきかけることです。)については伏せますがとりあえず大部分の観客は洗脳完了です。
お見事でした牛島さん。

「牛島ボイスセミナー最高だ!ウッシーバンザイ!」

叫びだしたくなるのをおさえつつ30分の休憩がありトイレを済ませて準備万全。
先ほど牛島さんに教えられた複式呼吸で気持ちを落ちつけてWILD VOXの登場を待つ。

それでは、WILD VOXライブの曲目紹介です。



WILD VOX演奏曲目の紹介
1 インプロビゼーション 〜 I'M FREE
「よろしく」
と小さくつぶやきながら入場する福山さんと牛島さんがセッティングを終えると、
WILD VOXの1曲目恒例「インプロビゼーション」です。
インプロビゼーションといえば私はこのWILD VOXのライブで初めて存在を知りました。
いわゆる即興曲なんですが、WILD VOXではいつも同じようにに聞こえますが
耳悪い私の意見なんで気にしないように^^;
福山さんはいつものキャッツアイではなく今日はマーチンを使っています。
いいなあ。私もほしいなマーチン。
いまは弦だけはマーチンなんですが〜〜〜。
インプロビゼーションから「I'M FREE」につなげてオープニングは完了。
2 今ここに君がいる
某T氏によると通称「口笛」と呼ばれているそうです。
納得、福山さんが「8月6日」の間奏で聞かせてくれるあの美しい口笛。
歌もすごいが口笛も真似できないくらい綺麗な福山さんの口笛でスタートになる曲です。
そして最後も綺麗な口笛。
福山さんの口笛は癒されますよね!
3 ハッピー・バースディ 「WILD VOXにとって全国(北の方は回っていないので半国ツアーぐらいですが)ツアーの最終日でもあります。」
いつものちょっとおちゃらけた感じの演奏前MCで、まだ抜けきっていない緊張をほぐすためでしょうか。
「集大成を見せるつもりでやると肩が張るのでいつもどおりで(笑)」
と自分に言い聞かせるように宣言する福山さん。
4 LOVE OF MY LIFE
(クイーン)

曲が終わっても拍手以外は私語一つ聞こえない静かな会場。
あまりにも静かな会場とWILD VOXらしくボリュームを押さえられた音響に
みんな音をたてないよう、咳をしないように必死です。
福山さんもそんな緊張感ともいえるものが気になったのか
「そんなに緊張しなくてもいいですからね」
と優しい言葉をかけてくれる。
もっとも全然緊張感はとれないんですが^^。
こういったときは激しい曲をやるといいですよ。
と心の中でアドバイス。
WILD VOXは逆の意見だったようで「LOVE OF MY LIFE」で穏やかな感じに・・・。
5 TIME
前曲が終わった後の準備中ここぞとばかりに咳やくしゃみをする観客。
そういえばひときわおおきなくしゃみをしている女性もいましたね(笑)
そういった一つ一つが癒し効果を生んでます。
そしてスタッフから牛島さんに渡される一本のギター。
10カポにセットされたキャッツアイ(福山さんのギターだ!)。
というわけで3カポの福山さんに10カポの牛島さんという組み合わせ「TIME」です。
おだやかな福山さんの「TIME」でさらに癒しが増大。
TIME演奏後は牛島さんの脇のスタンドに立てかけられたままWILD VOXの二人を見守っていました。
み〜つめるキャッツアイ♪ってやつですね・・・失礼しました。
私も廉価版ですがキャッツアイが愛器なんで思い入れ深いです。
がんばれキャッツアイ!

豆知識・・・キャッツアイは当時マーチン社と提携していた東海楽器の手によるマーチンコピーで、CAT'S EYESと表記します。
70年代から80年代はじめにかけてのこのモデルは経年変化によってすばらしい鳴りが期待できます。
福山さんのキャッツはCE-2000の80年モデルのカスタムで、当時中古で10万円ほどで購入したと以前ご本人に伺いました。
ちなみに大きなカスタム個所はサイドに「アルプスの少女ハイジ」のシールが張ってあることでしょうか(笑)
このモデル、もちろんキャッツ好きな私も探しているんですがなかなか物が無い(あっても本物のマーチン買えるほど高い!)ので福山さん自身がショッパーズでフリマ放出してくれるのを期待しています(笑)
それまでにジャンケン鍛えておきますよ!

6 月のささやき
福山さんが例のTIMEの説明をすこし
「昔ね、ウッシー(牛島さん)が7、8年前に作ったデビューアルバムで本人がうたっていたんですけども、
WILD VOXを組むにあたってこの曲は貰ったと!いうことで貰いました。キーも下げて・・・。で、この曲をあげました。」

残念ながら私が前回行った渋谷Wasted Timeでは曲目からはずれていたのですが、
4月2日以降ずっと演奏されていたようで今回聴いてみたかった曲の1つであります。
というわけで本来FのキーをDまで落として牛島さんに合わせた「月のささやき」です。
牛島さんの声による「月ささ」も結構雰囲気がでていていいですね。
福山さんがギターに集中できるのでマーチンも気持ちよく鳴っています。
前にショッパーズでピアノ演奏した記憶がありますが、ギターで演奏するのは福山さんでもほとんどないというか聞いたこと無いです。
「月のささやきでした。これはですね、CDには入っておりません・・・。入れておけばよかったね(笑)

"一年前"に作った”NEW”アルバム

なんで、しょうがないんだけどね」

演奏後のMCで福山さんがこんなことを言うほど演奏に手ごたえがあったようです。
観客の拍手もいままでで一番大きかったです。
ちなみに私が聞きたかったもう一つの曲は「ナイチンゲール」でしたが、今回は演奏なし。残念。
7 KILLER QUEEN
(クイーン)

「(月のささやきがはいていなかった)代わりにね、こういった曲がはいっていましたね。」
と演奏されたのがWILD VOX恒例のクイーンのナンバー「KILLER QUEEN」
私も大好きな、ダイナマイト、レーザービームです。
「テッ」と舌をならして終了。
突然すぎる終了なの観客が気づかないと思ったのか「おわりだよ〜」と福山さん(笑)
WILD VOXのキラークイーンは実に楽しそうでいい演奏なんだよね!
演奏後の福山さんのMCにもそれは現れていて、 「キラークイーンという曲で、クイーンというロックバンドの古い曲なんですが。こんなを適当に遊んでいるうちにWILD VOXになっちゃったという。」 確かに遊んでいるように楽しげな演奏でした。
そこで思いがけずWILD VOXのルーツについての話に及び
「WILD VOXってね、野性的とかマッチョマンなイメージがありますが、僕らの中のWILD VOXというのは割と”自然な”というか”自然の声”というような・・」
そこで牛島さんと観客の目の訴えが入る。
「えっとごめん”野生”だ。ごめん、”野生の声”、そんなイメージでつけました。」
8 ふるさと 「これもCDに入っていないんですけども、ぜひとも俺が歌いたいということで・・・」
「歌いマース!」

ということでライブ開始前某T氏に、前回聴いて気に入った「ふるさと」をぜひというような話をしていたので、
カポの位置(二人との2カポ)でおおよその見当がつく某T氏と私は
「であっさん。次だぜよ。」「おっけいテツさん!」というようなアイコンタクト。
というわけで待ってましたの「ふるさと」です。
演奏後のMCにて
「この曲が収録されたウッシーが2枚目のソロアルバムを収録のとき、一緒にウッシーの故郷、熊本まで一緒にいったんですけどね」
「(ふるさとを)ウッシーが歌うとああ”熊本”だなーって感じがするんですけども・・・」


この熊本だなーのところで渋い顔をしてしまった福山さんが勘違いをされると思ったのか。

「いや、こんな嫌な顔する感じじゃないんだよ。いまちょっとチューニングがちょっと目に入ったんでこんな感じになっちゃたんで」

「ああ熊本だなー(爽快)」とさわやかに言い直す福山さん。

「僕が歌うと特になんでしょうね。最後のあたりなんかぜんぜん”イギリス”って感じがしましたけどもね(笑)」
やっぱり福山さんは自分の音楽ルーツがビートルズやクイーンなどを排出したイギリスにあるということを言いたいのでしょうが、
牛島さんが歌う「ふるさと」は熊本っぽいということは「あんたがたどこさ」みたいな感じなんでしょうか(笑)

9 ガラパゴス
「遠い南米沖の島の歌なんですけども・・・島の歌といっても僕が作ったんですけどもね(笑)」
というわけでガラパゴス諸島ではあまり歌い継がれていないであろう福山さんの楽曲「ガラパゴス」です。
この曲、福山さん3カポで牛島さんがノンカポなんでカポなしでの演奏が大変参考になる牛島さんの手元に注目しまくっておりました。
演奏後のMCで今回のガラパゴスが最後盛り上がったことについて
「ステージに上がって、その日の気分で歌とかギターとか弾いていると・・・
面白くもあり危険でもあり

「でもねこうやって歌も・・・歌詞は”たまに”間違えるけどね。変わっていったりね」
福山さんの歌詞間違えはライブの常連方にはすでにおなじみ。すぐさま笑いが巻き起こる。
そんなにウケるなよ!ふふふ」
曲のイメージが変わっていくのは、福山さんたちアーチストのインスピレーションが元となることもあるし、
観客の雰囲気がそのまま乗り移って代わることもあるんで今回のガラパゴスの変化も観客の力なんだよ。
といっためずらしく(後半だけですが)真面目なMCがありました。
もちろんオチは忘れません。 「ブルースだねみんな、ね」
というわけでブルースっぽく変化したガラパゴスもなかなか良い味だしてました。
10 しあわせの涙 足を踏み鳴らして、カウントをとりながらハイコードのCからD。
恒例のしあわせの涙。
今回は歌詞もバッチリ・・・でしたよね!
ギターソロでもマーチンが美しい鈴のような鳴りを・・・コレが鈴鳴りか!
福山さんあまり遠くへ(高い楽器へ)いかないで〜〜〜〜。
11 勇気を出して
しあわせの涙の締めからすぐさま牛島さんの「ワンツースリー・フォー」といつカウントで「勇気を出して」につなげる。
牛島さんも今回はほとんどMCは福山さん任せでしたが、歌はメインを張りまくりで調子よいです。
福山さんにハモリが要所でバックをサポートして最高のライブに盛り上がってきました。
12 祝福と涙 演奏前に水を飲む福山さんですが、あまりの静けさに「水飲む音まできこえちゃいそうだね」。
今日は演奏後の拍手以外、ほとんど無音・・・ちょっと貧乏ゆすりする人とかいますが(笑)
携帯電話・・・は論外として、咳とか、くしゃみとか、貧乏ゆすり(できれば遠慮してもらいたいが)もライブならではの醍醐味。
楽しめるの大人のライブ鑑賞ってものです。それにお互い様だからね(←貧乏ゆすりは俺か!)。
だからもうちょっと音たててあげよう。あんまり息を潜めていると福山さんは緊張してしまいますよ。
というわけでとうとうラスト2曲。
エノキザカスタジオのライブから既に定番となっている「祝福と涙」でした。
13 めぐりあい ついに最後の曲です。
WILD VOXの代表曲ともいえるめぐりあい〜Feeling Love Going Home〜今回のライブも最後です。
WILD VOXの二人がステージから降り、出演者全員が再登場。 全員がよこに並ぶ。 楽器は福山さんのギターと○○さん(メモしてませんでした^^;)のキーボードだけ。 エクストラステージの紹介
Ex グランドフィナーレ 出演者全員による即興曲で今回のアースディコンサートもグランドフィナーレです。
ギターの福山さんとキーボードの方は、簡単に打ち合わせてコードを合わせて弾き始める。
この瞬間まで打ち合わせをしないという即興の曲ですなのでみなさんもよろしければ声を出してくださいという牛島さんの解説の後。
「うー」とか「がー」とか「んー」とか「だー」と福山さんたちの楽器に合わせて声を出す出演者の方々。
↑すいません私嘘をついております。

牛島さんや、出演者の女性ボーカルの方たちが声を出し、福山さんも牛島さんにマイクを向けてもらって声を出す
仲の良い二人の姿は今回のベストショットです。さあカメラを向けよう。
ただしフラッシュは禁止ということなので三脚で固定して露光を・・・パシャ!

というわけで今回も無事終了したアースディコンサート。 私もすっかり癒されてホールから出てきたわけなんですが ホール前の通路で、あまったお茶をペットボトルにいれて配っているのを発見。 開始前に飲んだたんぽぽコーヒーが気に入った私は、 「たんぽぽコーヒーはどれですか?」 残念ながら「品切れ」でしたが、代わりにオーガニックティーのボトルをいただいてきました。 一番はじめに水のペットボトルと合わせて2キロ増ですよ! とにかく帰り道は重かったとだけお伝えして今回のライブレポも終了です。 また次回! ○本日の福山さんっぽい人 「俺の新機軸みてくれた?」 帰り際の我々に気づきわざわざこちらまで足を運んでくれた福山さんの第一声。 一瞬なんのことか戸惑うも 「マーチン」 という言葉に 「ああ!なるほど、そういえば今日はいつものキャッツアイは牛島さんが弾いてましたね!」 「そうだよ!とられちゃってね(笑)」 そんなわけで新機軸と豪語している福山さんですが 以前エノキザカスタジオでもマーチンを使っていたようなんで 本当の新機軸は”牛島さんのキャッツアイ”のような気がしないでもないです。 というわけで帰り際、偶然見かけた福山さんでしたが、 片付けの最中、出演者のつれてきていた子供たちと遊んで(子供たちに襲われて)充実したひと時はすごしていたようです。 もう40にもなろうかという青年(ここ注意!30代は青年です!)らしからぬ軽快なフットワークで攻撃をしのいでおりました。 そんな風に子供が親近感を覚えるくらいの人柄も福山さんの魅力なのでしょう。 私も見習わなくては。 とりあえず姪の”ミキ”ちゃんで練習だ!

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